マケプレプライムの登録から利用開始までの進め方
こんにちは、石山です。
2017年頃からサービスが開始された、
「マケプレプライム」
について解説していきます。
小型の商品を販売していたり、大型の商品を販売している方にとっては
有効なサービスですので、確認してみてください。
マケプレプライムとは?
出品者の自社出荷商品がプライム配送の要件を満たし、
購入者の期待に沿った配送が提供される場合に、
プライムマークが付くプログラムです。
※ プライムマークは下の画像の赤枠のマークのことです。
(画像はAmazonセラーフォーラムより引用)
マケプレプライムのメリット
(1)売り上げ向上
以下の効果が期待できます。
- 商品がより多くのお客様の目にとまり販売機会が増加
- ショッピングカートボックスの獲得率アップ
- 商品詳細ページを訪れた購入者の購買率アップ
- Amazonカスタマーサービスによる購入者への24時間対応
(2)自社出荷
自社の配送オペレーションを活用し、在庫分散のリスクを軽減できます。
(3)柔軟な設定
対象商品は簡単に設定・変更可能です。
お急ぎ便に対応する配送地域は都道府県別に選択できます。
また、注文締めの時刻は、当日の14時で
前日の14時から当日の14時までに入った注文は
当日中に発送する義務があります。
なお、注文締め時刻を14時以降に設定することは可能ですが、
14時以前にすることはできません。
(Amazon出品サービスより引用)
FBAとの違いは?
FBA標準とFBA小型軽量プログラムは、
それぞれAmazon倉庫に在庫を納品することで注文が入った際に、
自動的にAmazonが商品をお届けする発送代行サービスです。
一方で、マケプレプライムは出品者の自社配送商品が
プライム配送の要件を満たす場合にプライムマークがつくので、
FBAで扱うことが難しい商品や制限のある商品を扱う場合や
FBAで発送する場合よりも利益額が増えるような場合に
有効なプログラムです。
(Amazon出品サービスより引用)
マケプレお急ぎ便との違いは?
配送条件はマケプレプライムもマケプレお急ぎ便も同じですが、
マケプレプライムを利用できるとプライムマークがつくので、
カート獲得率の向上、検索画面における上位表示など、
マケプレお急ぎ便と比べて出品商品の訴求力を
大きく向上させることができます。
(Amazon出品サービスより引用)
SEOに対する効力は?
これは石山の見解になるのですが、
SEOに対する効力は以下のような順番で強いのではないか
と見ています。(2020年6月現在)
なので、もしFBAに入れても利益がマケプレプライムと同じだったり、
作業が多くなって忙しくなってしまうのでしたら、
FBAを活用した方がいいかもしれません。
マケプレプライムの参加条件
マケプレプライムに参加する条件は下記の通りになっています。
参加する際には、トライアルを受けて下記の条件を満たし、
トライアル完了後も引き続き下記の条件を満たした
配送を行う必要があります。
- Amazonで定める配送品質の維持
-期日内配送率(予定日までの配送完了率)が96%以上
-追跡可能率(有効なお問い合わせ番号/伝票番号入力率)が94%以上
-出荷前キャンセル率が1.0%未満 - 出品者様が選択するプライム対象地域への「お急ぎ便」の提供
- Amazonプライム会員に対して、プライム対象地域への
通常配送とお急ぎ便を無料で提供 - Amazon上で追跡が可能な配送方法のご利用
(ヤマト運輸、日本郵便のお問い合わせ番号がある配送方法) - Amazonのポリシーに基づく返品・返金対応
(Amazon出品サービスより引用)
マケプレプライムで利用可能な配送会社と配送手段
マケプレプライムで利用できる、
配送業者と配送手段は下記の通りです。
ヤマト運輸:宅急便、宅急便コンパクト、ネコポス
日本郵便:宅配便、レターパック
(Amazon出品サービスより引用)
対象となる配送手段がネコポスや宅急便コンパクトのような
小型のものに加えて、160サイズまで配送できる宅配便も
マケプレプライムの対象になっています
そのため、FBA小型軽量プログラムで運べる大きさだけど、
販売価格を1001円以上で販売したい場合に有効です。
また、宅配便や宅急便も使えるので、
Amazon倉庫に納品すると保管料や配送料が高くなる
大型商品を販売している場合には有効なサービスです。
対象配送地域と対象商品の設定
対象配送地域に関しては、配送元によって翌日届けられるのか、
それとも翌々日になってしまうのか、異なります。
北海道や沖縄などの離島も同様に翌々日に届かないケースがありますので、
利用する配送業者に確認した上で、対象配送地域を設定してください。
例えば、関東からネコポスを使って配送する場合、
翌日に配送しなければならない地域のうちで、
翌日に配送できる地域とできない地域は以下の通りです。
<翌日配送できる地域>
東北地方:青森県、岩手県、秋田県、宮城県、山形県、福島県)
関東地方:東京都(離島を除く)、神奈川県、千葉県、埼玉県、茨城県、栃木県、群馬県)
中部地方:新潟県、富山県、石川県、福井県、山梨県、長野県、岐阜県、静岡県、愛知県
近畿地方:福井県、三重県、滋賀県、京都府、大阪府、兵庫県、奈良県、和歌山県
四国地方:徳島県、香川県、愛媛県、高知県
中国地方:岡山県、鳥取県、広島県、島根県(隠岐郡を除く)
<翌日配送できない地域>
中国地方:山口県、島根県隠岐郡
九州地方:福岡県、佐賀県、長崎県、大分県、宮崎県、熊本県、鹿児島県
<翌々日配送できる地域>
北海道(離島を除く)、沖縄県(北大東村、南大東村、宮古郡、八重山郡を除く)
また、マケプレプライム対象商品における通常配送の一部に
配送料を設定することが可能になっています。(2019年5月開始)
そのため、一般会員への配送は配送料を設定できるようになり、
お急ぎ便はプライム会員に関わらず、配送料を設定することが
可能になっています。
(Amazon出品サービスより引用)
マケプレプライム登録から利用開始までの流れ
マケプレプライムの登録から利用開始までの流れは
下の画像の通りです。
(Amazon出品サービスより引用)
1.マケプレプライムに登録する
マケプレプライムを利用したい場合は、
こちらからマケプレプライムに登録します。
2.対象配送地域、対象商品を設定する
セラーセントラルの「配送設定」から設定することが可能です。
(下の画像を参照)
以下、対象配送地域の設定方法を解説していきます。
配送設定をクリックすると、下の画像のように切り替わるので、
切り替わったら「プライム配送パターン」をクリックします。
「プライム配送パターン」をクリックすると、
下の画像のように表示されますので、
「配送パターンの編集」をクリックして、
対象配送地域の選択を行います。
「配送パターンの編集」をクリックすると、
下の画像のようにprime配送の欄が表示されまして、
現在の対象となっている地域が表示されます。
対象地域を修正する場合は、下の画像のように
「プライム対象地域を編集」をクリックします。
「プライム対象地域を編集」をクリックすると、
下の画像のように表示されますので、
ご自身の配送地域からプライム配送できる地域を
選択してください。
以上で、対象配送地域の設定は完了です。
続いて、対象商品の設定について解説します。
対象商品の設定はセラーセントラルの在庫管理画面から行います。
在庫管理画面に移ったら、マケプレプライムを
利用したい商品にチェックを入れて、
「配送パターンを変更」をクリックします。
「配送パターンを変更」をクリックすると、
下の画像のように切り替わりますので、
「プライム配送パターン」をクリックします。
「プライム配送パターン」をクリックすると、
対象商品がプライム配送に切り替わりますので、
最後にプライム配送に切り替わったか確認をしてください。
(amazonservicesjapanより引用)
3.トライアルを受ける
マケプレプライムに登録し、対象配送地域の設定と
対象商品の設定を行ったら、トライアルを受けます。
トライアルのクリア条件については、後述します。
4.マケプレプライムを利用開始する
トライアルをクリアできたら、Amazonからメールが届き、
対象商品にプライムマークがつきます。
マケプレプライム トライアルについて
先程、利用手順の中でお伝えした通り、
マケプレプライムを利用するためには、
トライアルをクリアしなければなりません。
なお、トライアル期間中はプライム配送に設定していても
商品ページにプライムマークは表示されません。
マケプレプライムのトライアルのクリア条件は
以下の通りになります。(2020年6月17日 現在)
直近10件のトライアル対象商品の注文において
以下の条件を満たす必要があります。
・即日出荷率:99%以上 締め時間までの注文を即日に出荷した割合
・追跡可能率:94%以上 Amazonで追跡できた荷物の割合
・出荷前キャンセル率:1%未満 出品者様都合で出荷前にキャンセルした割合
(Amazon出品サービスより引用)
※ 2017年頃のトライアルクリア条件は、
直近50件のトライアル対象商品の注文において、
・即日出荷率:100%以上
・追跡可能率:100%以上
・出荷前キャンセル率:0%
または、
直近200件のトライアル対象商品の注文において、
・即日出荷率:99%以上
・追跡可能率:94%以上
・出荷前キャンセル率:1%未満
の条件を満たすこととなっていました。
(Amazon出品サービス、amazonservicesjapanより引用)
そのため、2017年頃はトライアルを受けて
初日で直近200件の条件を達成していたとしても、
Amazonから承認されマケプレプライムを利用できる
ようになるまでに1〜2週間くらいかかっていました。
現在は直近10件でいいので、
もう少し早くマケプレプライムが利用できるように
なっているのかもしれません。
まとめ(30秒で読みたい方はこちらから)
・マケプレプライムは、小型の商品や大型の商品を販売している場合に有効なサービス。
・FBAで扱うことが難しい商品や制限のある商品を扱う場合やFBAで発送する場合よりも利益額が増えるような場合にも有効なサービス。
・マケプレプライムを利用するにはトライアルをクリアする必要がある。
・プライム配送できる配送業社は、ヤマト運輸と日本郵便のみ。
また、配送手段は、宅急便、宅急便コンパクト、ネコポス、宅配便、レターパックの5つ。
・対象配送地域を設定する際には配送業社に必ず確認。
・2020年6月現在では、マケプレプライムでも一部配送料を
任意で設定することが可能になり、お急ぎ便も配送料を任意で
設定することが可能。