Amazon FBA小型・軽量商品プログラムのメリットと注意点
こんにちは、石山芳和です。
2018年から開始された『FBA小型・軽量商品プログラム』についてまとめました。
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FBA小型・軽量商品プログラムとは?
FBA小型・軽量プログラムの概要
FBA 小型・軽量商品プログラムは、薄く小型サイズで低単価な商品に適したFBAの新しいプログラムです。
このプログラムを利用することで、通常よりも低価格な配送代行手数料でFBAを利用でき
利益率と購買率の両方を高めることができます。
具体的な条件は以下の通りです。
・商品価格1,000円以下。
・商品重量が950g以下。
・商品サイズが35.0×30.0×3.3cm以下。
・過去4週間で出品者出荷およびFBAで25個以上の販売実績。
・1回の納品で1SKUあたり24個以上を納品する。
後述しますが、低単価の商品でもFBA小型サイズに対応しない商品は、
標準1サイズの適応となってしまい、配送コストが高くなってしまうことが多かったと思います。
ですが、このプログラムを活用すれば、
これまでのFBA配送代行手数料よりも配送コストを
かなり抑えることができるようになります。
また、過去4週間での販売実績が25個以上というノルマがありますが、
オリジナルブランド商品を販売している方でしたら、
十分にクリアできる数字だと思いますので、
条件を満たす商品を販売する場合はぜひ活用していきましょう。
FBA小型・軽量プログラムの料金体系
FBA小型・軽量プログラムはこれまでのFBA送料とは異なり、
販売価格および商品サイズによって配送代行手数料が異なります。
(2020年FBA配送代行手数料の改定から引用)
(Amazon出品サービスから引用)
上の画像はFBA小型・軽量プログラムとFBA(小型・標準)の料金表になります。
FBA小型・軽量プログラムは、
35.0×30.0×3.3cm以下で配送手数料は198円となっています。
FBA小型とFBA小型・軽量プログラムを比較した場合、
少なくとも84円も手数料が安くなります。
また、FBA標準1サイズとFBA小型・軽量プログラムを比較した場合、
少なくとも183円も手数料を安くすることができます。
FBA小型・軽量商品プログラムのメリットと注意点
FBA小型・軽量商品プログラムのメリット
メリットその1:配送料のコストカット
こちらは先ほどもお伝えしましたが、
これまでのFBAよりも安い配送代行手数料になるので、
コストカットできることは一目瞭然かと思います。
メリットその2:Amazonプライムが適用される
FBA小型・軽量プログラムはこれまでのFBAと同じようにAmazonプライムが適用されます。
そのため、これまでのFBAと同じように検索結果も上位に表示されやすくなっています。
逆に考えると、自社発送にすることで検索結果が悪くなる可能性があるので、
自社発送で販売する場合には一時的に検索結果を調べるだけでなく、
長期的にみても検索結果や販売数に影響がないかを確認していく必要が出てきます。
<参考>マケプレプライム
また、ここでよく、
「FBAの小型軽量プログラムとマケプレプライム、どっちが良いですかね?」
という質問があるので、
参考としてマケプレプライムについても解説します。
マケプレプライムとは、
「出品者の自社出荷商品がプライム配送の要件を満たし、
購入者の期待に沿った配送が提供される場合に、
プライムマークが付く」
というサービスです。
ただし、マケプレプライムが適応する配送サービスは、
ヤマト運輸:宅急便、宅急便コンパクト、ネコポス
日本郵便:ゆうパック、レターパック(ライト/プラス)
になります。
さらに、マケプレプライムではお急ぎ便にも対応しなければなりません。
そのため、これら全てのサービスではAmazonが設定する、
翌日配達や翌々日配達に対応できない地域が一部存在してしまうため、
一部の地域の購入者にはAmazonプライムマークがつかないことがあります。
例えば、ヤマト運輸のネコポスを利用して関東から配送する場合、
山口県と九州地方はマケプレプライムの条件である翌日配送ができないので、
この地域から購入する方にはAmazonプライムマークがつかなくなってしまいます。
上の画像はマケプレプライムを利用して販売している商品になります。
そのため、商品は対応した地域から閲覧したのでプライムマークが付いているのですが、
先ほどお伝えしたように全ての地域に対応しているわけではないようなので、
売れ筋ランキングなどから見てみると、
下の画像のようにプライムマークが付かなくなっています。
メリットその3:あわせ買い対象商品にならない
カテゴリーによっては1000円未満の低単価の商品を販売しようとしても
これまで下の画像のように「あわせ買い対象商品」になっていました。
「あわせ買い対象商品」になると、1度の注文で2,000円以上の購入が必要となり購入がされにくくなってしまい、
上の画像のような安い商品は敬遠されていました。
ですが、このプログラムを利用するとあわせ買い対象にならなくなるので、
USBメモリやSDカード、ピアスやネックレスのようなアクセサリーなどの
低単価の商品も扱えるになります。
FBA小型・軽量プログラムの注意点
Amazonプライムが適応され、コストカットもでき、低単価でもあわせ買い対象商品にならない、
というすごいサービスなのですが、注意しなければならないことがあります。
注意点その1:FBAマルチチャネルサービスが利用できない
FBA小型・軽量プログラムではこれまでのFBAで利用できたFBAマルチチャネルサービスが利用できません。
そのため、Yahoo!ショッピングや楽天市場で出品している商品をAmazonから発送することができません。
楽天の場合はAmazonのFBAと同じように配送サービスがあるので、そちらを利用すればいいのですが、
Yahoo!ショッピングには配送サービスがないので、
外部の配送代行に委託するか、自社発送を行う必要があります。
注意点その2:購入者が荷物の到着に気づかないことがある
FBA小型・軽量プログラムではこれまでのFBAの配送とは異なり、
購入者が指定の住所に不在でもポスト投函で配達されます。
そのため、購入者から商品が届いていないということで連絡が来たり、
届いていないと勘違いをして注文のキャンセルをされることがあります。
ですので、購入者から連絡があった場合にはすぐに対応するのはもちろんのこと、
外部のツールを使って購入後にポスト投函されていないかを確認するように
メールを送るとキャンセルされる可能性も低くなります。
注意点その3:ギフトサービスが利用できない
デメリットや問題点というわけではないのですが、
購入する際、ギフトサービスが利用できません。
注意点その4:お届け日時指定便を利用できない
こちらも重要な注意点ではないのですが、「お届け日時指定便」をすることができません。
先ほどの画像を見てもらうと
通常、プライムのお得な配送オプションの項目には
- 通常配送
- お急ぎ便
- お届け日時指定便
という3つの選択肢があるのですが、
FBA小型・軽量プログラムを利用すると、「お届け日時指定便」の表示がなくなり、
選択することができなくなります。
FBA小型・軽量プログラムの利用方法
商品登録方法および納品手続き方法
2019年10月26日現在では、FBA小型・軽量プログラムへの登録方法がとても簡単になりました。
商品登録はこれまで通りに行い、登録する際に以下の2点を行うだけです。
- 小型軽量プログラムのサイズに準じた商品サイズと重量を登録
- 商品の納品手続き時に「FBA小型・軽量プログラム」を選択
商品サイズと重量を登録
これまで通り商品登録を行い、下の画像のように詳細の赤枠のところに、
商品のサイズおよび重量を入力して登録をします。
納品手続き時に「FBA小型・軽量プログラム」を選択
納品手続きをする時に、これまで通り在庫管理画面から対象商品にチェックを入れて
下の画像のように「在庫商品を納品/補充する」を選択します。
納品手続きをすると最初の画面で「FBA」か「FBA小型軽量プログラム」かを選択することができます。
この時に下の画像のように「FBA小型軽量プログラム」を選択して納品手続きを行えば完了です。
商品登録時に設定した寸法と重量がFBA小型・軽量プログラムのLetter Aもしくは、
Letter Bのサイズ以下でないと選択できませんので注意してください。
このあとの納品手続きに関しては、1SKUあたりの最低納品数が24個となっていますので、
それ以上の数を入力することを除き通常のFBAの時と同じになります。
商品の納品方法
FBA小型・軽量プログラムでは従来のFBAとは納品時の梱包方法が異なる上、納品数量に最低納品数があります。
商品の梱包方法
商品の梱包に関して、このような文言で書かれています。
「個々の商品に「商品ラベル」を貼付した上で、
同一ASIN単位に以下いずれかの方法で
まとめて梱包する必要があります。
a.袋の中身が見えるように透明な(半透明はNG)
ビニール袋等で包み、表面に個数を貼付し納品
b.
単一商品専用のメーカー箱を用いて、
箱に表記されている数量分だけ同一商品を梱包して納品
※メーカー箱の商品コード(JAN・EAN/UPC等)は隠して下さい。」
要するに、
「従来のFBAのようにいろんな商品が混在した状態で
ダンボールに詰めて納品しただけでは受領拒否される可能性がある」
ということです。
a.の場合は、下の画像のように個々にラベルを貼った商品を下の画像のように透明なビニール袋で梱包し、ビニール袋の表面に個数を貼付けるだけです。
※ Amazon出品大学から引用
ただし、上の画像にもあるように、半透明のビニール袋は不可なので、
納品時には注意しましょう。
ビニール袋に入れてダンボールにそれぞれ梱包したら、
あとはこれまでのFBA納品と同じようにダンボールに封をして、
天面に納品ラベルを貼って納品すればOKです。
b.の場合は、メーカー箱に商品1SKUだけを箱に表記されている数量分だけ入れて納品すればいいので、
下の画像のように梱包して納品してください。
※ Amazon出品大学から引用
このように、FBA小型・軽量プログラムの登録と納品も簡単な作業でできますので、
適応商品がある場合はぜひこのプログラムを活用してみてください。
まとめ(30秒で読みたい方はこちら)
- 低単価の商品でもあわせ買い対象商品にならず、
Amazonプライムを利用でき、配送代行手数料を抑えることができる。 - FBAマルチチャネルサービスが利用できない。
- 商品がポスト投函されて購入者が届いていないと勘違いすることがあるので、必ずフォローする。
- 登録は簡単にできる。
- 納品方法はFBAとは異なるので注意する。